Web制作におけるデザイン工程の重要度はいかほどか

こんにちは。バズ工房の田所です。

今回はWeb制作におけるデザイン工程の重要度、というところでこれまでの制作経験を踏まえて、ざっくばらんにお話をしてみたいと思います。

Webデザインには主に、

・UI/UXデザイン(ユーザビリティの設計)
・グラフィックデザイン(配色や装飾といった見栄えの設計)

上記ふたつの工程があるかと思います。

私たちはこの中でより重要度が高いのはUI/UXデザインであると考えています。
この段階でサイトのレイアウトが概ね決定するからです。

グラフィックデザインの方は正直なところ、Webでは印刷物ほどの自由度はありませんし、オリジナリティが追求される場面もさほど多くないのが実情かと思います。

特に”検索”という能動的な行動によってアクセスに至る場合においては、ユーザーは既に関心を持った状態でWebサイトにアクセスするため、”目を引く”デザインはそこまで必要ありません。

それよりは”情報をしっかりと伝える”ことが重要です。

なのでこういった場合、グラフィカルな部分に多大なコストをかけるというのは、費用対効果の面ではあまり効率的ではない可能性があります。

では、Webサイトにおいてグラフィカルな部分にお金をかけるべきなのはどういったケースでしょうか?それは企業や製品などブランディングを重視したWebサイトになるものと思います。

こういった場合はグラフィカルなイメージがとても重要になりますので、他との違いをしっかりと演出する必要があります。

一方で、例えば保育園のホームページを作るといった場合は、あまり奇抜なグラフィックにしすぎると業態がわかりづらかったり、信頼感を損ねる結果になってしまう恐れもありますので、ある程度周りに歩調を合わせたデザインにする必要があるでしょう。

つまり独自性の高いグラフィックにするのではなく、あえてどこにでもあるグラフィックに寄せるということも出てくるわけです。

新しくWebサイトを作ろうとなるとかっこいいデザインにしたいという気持ちはわかるのですが、結果的に伝わりづらく、しかも制作費が高額になってしまった・・・なんてこともありえるので、この辺は少し意識しておくとよいかもしれませんね。

ご参考になれば!

執筆者情報

田所 雄介

田所 雄介

Web制作事務所タドワークス代表。Webマーケティングをベースにしたコンテンツ設計からWeb開発まで、幅広い実践的スキルを持つジェネラリスト。
https://tadworks.jp/